「積立投資は何年続ければ十分なのか」という疑問は、多くの投資家が持ちます。答えは「長ければ長いほど有利ですが、最低10年を目安にすると暴落リスクが大幅に下がります」です。積立期間と成果の関係を、過去の実績データをもとに解説します。
5年では暴落タイミングによって損失リスクがある——短期の資金には不向き
積立期間が5年だと、大きな暴落(2022年のような-18〜-20%)が後半に来た場合に元本割れになる可能性があります。実際に2018年スタートでオルカン月3万円を積み立てた場合、2020年3月時点(約2年後)では一時的に含み損になりました。5年以内の資金用途には現金・定期預金の方が安全です。
10年以上継続すると損失リスクが歴史的に大幅低下——複利の加速が始まる
過去の全世界株式データでは、10年以上の積立期間ではほぼすべての開始タイミングでプラスになっています。複利効果により後半の資産増加ペースが加速する「S字カーブ」も起こります。月3万円をオルカンで2015年から積み立てた場合、2025年6月時点の評価額は実績ベースで400万円以上に成長している例があります。
30年続けると複利効果で「元本の3〜5倍」——途中でやめないことが唯一の方法
月3万円×30年(元本1,080万円)を年率7%で運用した場合、試算では評価額約3,400万円。最終10年間の増加額が最初10年間の数倍になります。「途中でやめない」ことが複利効果を最大化する唯一の方法です。老後資金など長期目標ほど積立期間を確保することが効果的です。
積立タイムマシン編集部
最終更新: 2025年6月
本記事は金融庁・JPX・MSCI・S&P Dow Jonesなどの公開情報と、積立タイムマシン独自のシミュレーションデータをもとに作成しています。
金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度について」によると、国際分散投資では保有期間が長いほど損失確率が下がります。5年保有での損失確率が約25〜30%あるのに対し、20年保有では歴史的にほぼ0%に近づきます。積立投資において「時間」は最も強力なリスク低減ツールです。早く始めて長く続けることが最大の戦略です。開始年別の積立成績を確認する。
積立タイムマシンで確認できる2015年スタートのシミュレーションでは、月3万円×10年(元本約360万円)を積み立てた場合、2025年6月時点の評価額は大幅にプラスになっています。コロナショック(2020年)・2022年の下落を経ても、10年継続した結果として複利効果が明確に現れています。
積立投資の出口戦略は「一気に全売却」よりも「段階的に取り崩す」方が一般的にリスクが低いです。①資金が必要になる3〜5年前から徐々に現金化(グライドパス)②毎年一定額を取り崩しながら残りは運用継続(取り崩し型)の2パターンが主流です。老後資金として使う場合は、60〜65歳で一気に売却するのではなく、70〜80代まで部分的に運用継続することで複利効果を活かし続けられます。
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Q. 積立投資で元本割れしないためには何年必要ですか?
A. 確実なことは言えませんが、全世界株式(オルカン)の過去データでは10〜15年以上の積立期間があれば損失になった事例はほぼありません。5年以下では暴落タイミングによって元本割れになる可能性があるため、短期の資金用途には不向きです。
Q. 積立投資を途中でやめるとどうなりますか?
A. 積立を停止しても保有ファンドは売却されません。ただし「複利効果の積み上げ」が止まるため、長期での運用成果が下がります。生活の変化などで積立が難しい場合は、最低額(100円など)を維持して「完全停止」しないことが有効です。
Q. 何歳から始めると何年間積み立てられますか?
A. 60歳でリタイアを想定する場合、20代スタートで40年、30代で30年、40代で20年の積立期間になります。同じ月3万円でも20代スタートが30代スタートの約2倍近い資産になる試算があります。長い期間ほど複利効果が大きいです。
Q. 60代になっても積立を続けるべきですか?
A. 老後の生活費に充てる資金(5〜10年以内に使う予定)は積立停止・部分売却を検討すべきです。一方、10年以上先まで使う予定がない資産は引き続き運用する方が合理的です。「全額を一度に売る」より「少しずつ使いながら残りは運用継続」がリスクを抑えます。
Q. 積立投資は20年以上続けないと意味がないですか?
A. そんなことはありません。5年・10年でも複利効果は出ます。「意味があるか」は目標(老後資金か、教育費か、住宅購入か)によって変わります。ただし5年以下の短期目標には現金・定期預金の方が安全です。
「積立を何年続ければいいか」の基準を知りたい方
これから長期積立を始める方(10〜30年後の目標がある方)
途中でやめてしまわないか不安な方
老後資金の「取り崩し方」まで含めて計画したい方
積立期間と最終資産の関係を数値で確認したい方
⚠ 「5年で元が取れる」と短期目標で設定する
5年は積立投資のリスク低減効果が十分でない期間です。大きな暴落が4〜5年目に来た場合、元本割れになる可能性があります。5年以内の資金用途には現金・定期預金の方が適しています。積立投資は「10年以上の余裕資金」で行うことが基本です。
⚠ 定年直前に全額を一括売却してしまう
定年(60〜65歳)を迎えたタイミングで全額を一括売却すると、その時点での市場環境(暴落中かもしれない)に大きく影響されます。3〜5年かけて段階的に現金化する「グライドパス」アプローチで、売却タイミングリスクを分散させることが推奨されます。
積立開始年・月額を自由に変えて、あなただけの「たられば」を計算できます。
積立タイムマシンで試す本サービスのシミュレーションは過去データをもとにした参考情報です。将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身でお願いします。データについて