インデックス投資で失敗する人の特徴5つと「やってはいけない」行動

インデックス投資は「長期・積立・分散」を続けることで歴史的に高い実績を上げてきた手法です。しかし実際には「失敗した」と感じる人も少なくありません。その多くは市場環境の問題ではなく、投資家自身の行動パターンが原因です。最もよくある5つの失敗パターンと回避法を解説します。

この記事のポイント

最大の失敗は「暴落時に狼狽売りすること」——底値で売って天井で買い直す最悪パターン

インデックス投資で最も多い失敗は、相場が下落したときに「もっと下がる前に売ろう」と判断して売却することです。2020年のコロナショックで3月の底値付近に売却した投資家は、その後の急回復(1年で+70%以上)を逃しました。暴落時の売却は「安く売って高く買い直す」最悪のパターンです。

手数料が高いファンドを選ぶと30年で数百万円のロスになる

年間信託報酬1%のアクティブファンドと0.05%のインデックスファンドの差は、100万円投資で年間9,500円。20〜30年で見ると差額は数百万円規模になります。銀行窓口で薦められる投資信託やテレビCMで有名なファンドが高コストなアクティブファンドであることも多く、注意が必要です。

SNS情報で頻繁に銘柄変更すると売却コスト・税金・タイミングリスクが重なる

「このファンドの方が良い」という情報に流されて頻繁に乗り換えると、売却コスト・タイミングリスク・税金の発生が重なり、長期成果を大きく下げます。積立投資の最大の敵は「感情による操作」です。一度決めたファンドを「よほどの理由がない限り」変えないことが成功の鍵です。

積立タイムマシン編集部

最終更新: 2025年6月

本記事は金融庁・JPX・MSCI・S&P Dow Jonesなどの公開情報と、積立タイムマシン独自のシミュレーションデータをもとに作成しています。

なぜ「続けられない」人が多いのか——行動経済学の視点

行動経済学では「損失回避バイアス」という概念があります。人は利益を得る喜びより、損失を受ける痛みを2〜2.5倍強く感じる傾向があります。これがインデックス投資の最大の敵です。含み損が-10%になると「このまま続けて大丈夫か?」という恐怖が過大になり、合理的でない売却判断をしてしまいます。「ルール(毎月定額積立)に従って続ける」仕組みを事前に作ることが、感情による失敗を防ぐ最も有効な対策です。

感情的な売却を防ぐための実践的な仕組み

①残高確認アプリをホーム画面から外す②積立設定をクレジットカード引き落としにして「自動化」する③下落時に見る「過去の回復事例」リストを事前に作っておく④投資仲間や金融コミュニティに参加して「相場が下落しても続けている人」を目にする。感情をコントロールするより「感情に頼らない仕組み」を作ることが確実です。

高コストファンドが長期で生み出す損失——コスト計算

信託報酬1%のアクティブファンドと0.05%のオルカンの差は年間0.95%。100万円を年率7%(信託報酬控除前)で20年運用した場合:オルカンでは約386万円、信託報酬1%のファンドでは約325万円。差額約61万円が「コストの代償」です。さらに30年では差額は約183万円に拡大します。銀行窓口やテレビCMで紹介されるファンドは信託報酬1〜2%の高コスト商品が多く、長期では巨大な損失差が生まれます。オルカンの信託報酬と実績を確認する

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よくある質問

Q. インデックス投資で失敗する確率はどのくらいですか?

A. 長期(15年以上)の積立では、過去の全世界株式・S&P500のデータで見る限り損失になった事例はほぼゼロに近いです。「市場の失敗」より「投資家の行動ミス」(暴落時の売却・高コストファンド・銘柄変更)による失敗が圧倒的に多いです。

Q. 銀行で薦められた投資信託はどうすればいいですか?

A. 銀行が積極的に販売するファンドは信託報酬が高い(年1〜2%)アクティブファンドが多い傾向にあります。すでに保有している場合は、解約して低コストインデックスファンドに乗り換えることも選択肢です。ただし売却益に税金がかかる場合があるため、税金計算後にメリットがあるか確認が必要です。

Q. 複数のインデックスファンドを持つとどうなりますか?

A. 同系統のファンド(オルカン+S&P500など)を複数持つと管理が複雑になり、リバランスの手間も増えます。「分散のつもり」でも実際の分散効果は限定的なことが多いです。シンプルに1〜2本に絞る方が長続きしやすく、結果として成果も良くなる傾向があります。

Q. 積立金額が多すぎて生活が苦しい場合はどうすればいいですか?

A. すぐに減額してください。「続けること」が最優先で、積立金額の多さは二の次です。月1,000円でも継続する方が、高額を積み立てて途中で完全停止するより長期成果は大きくなります。生活防衛資金(3〜6ヶ月分の生活費)を確保した上で、余裕資金で積み立てる設計が基本です。

Q. 残高を頻繁に確認するのは問題ですか?

A. 心理面では問題があります。毎日残高を見ると相場の上下に一喜一憂しやすくなり、暴落時に感情的な売却判断をしてしまうリスクが高まります。積立は「設定したら基本的に放置」が最も成果につながります。年1〜2回の定期確認で十分です。

こんな人におすすめ

インデックス投資を始めたが「続けられるか不安」な方

過去に感情的な売却で損をした経験がある方

銀行で勧められたファンドが高コストかどうか確認したい方

長期積立を「仕組み化」して感情に左右されないようにしたい方

「失敗するパターン」を知って回避したい方

よくある失敗パターン

「有名インフルエンサーの推薦銘柄」に乗り換える

SNSや動画で「このファンドに変えた方がいい」という情報に流されて毎年乗り換えると、売却コスト・税金・タイミングリスクが重なります。ファンドの変更は「信託報酬の大幅上昇」「運用方針の根本変更」などよほどの理由がない限り避けることが賢明です。

「少しでも増やしたい」と頻繁に積立額を増減させる

相場が上昇したときに積立額を増やし、下落したときに減らすという行動を繰り返すと、「高値で多く買い・安値で少なく買う」という最悪のパターンになります。毎月一定額を淡々と続けることがドルコスト平均法の原則です。

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