株式・ETFの配当金の受け取り方式とNISA非課税の関係

上場株式・ETFの配当金には「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」「配当金領収証方式」など複数の受け取り方式があります。この記事では方式ごとの違いと、NISA口座で配当を非課税にするために必要な設定を整理します。

この記事のポイント

NISA口座で配当を非課税にするには「株式数比例配分方式」が必要

NISA口座で保有する上場株式・ETFの配当を非課税で受け取るには、証券口座での配当金の受け取り方式を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。この設定がない場合、NISA口座で保有していても配当には課税されてしまいます。

受け取り方式には他に登録配当金受領口座方式・配当金領収証方式がある

株式数比例配分方式以外に、指定した銀行口座でまとめて受け取る「登録配当金受領口座方式」や、郵便局等で受け取る「配当金領収証方式」があります。これらの方式では、NISA口座の非課税は適用されません。

投資信託(オルカン・S&P500など)の分配金には受け取り方式の設定は関係しない

配当金の受け取り方式の選択が関係するのは上場株式・ETFです。オルカン・S&P500(eMAXIS Slimシリーズ)のように投資信託が分配金を自動再投資する場合、証券口座側の受け取り方式の設定を意識する場面はありません。

積立タイムマシン編集部

最終更新: 2026年7月

本記事は金融庁・JPX・MSCI・S&P Dow Jonesなどの公開情報と、積立タイムマシン独自のシミュレーションデータをもとに作成しています。

制度情報の確認状況

  • 上場株式等の配当金の受け取り方式とNISA非課税適用の要件」を2026-07-24日本証券業協会「配当金の受取方法について」で確認出典を見る
  • 新NISA口座の非課税措置」を2026-07-24金融庁 NISA特設ウェブサイトで確認出典を見る

配当金の3つの受け取り方式

上場株式・ETFの配当金の受け取り方式には、証券口座で保有するすべての銘柄の配当をまとめて受け取る「株式数比例配分方式」、指定した銀行口座で受け取る「登録配当金受領口座方式」、郵便局等の窓口で受け取る「配当金領収証方式」があります(出典:日本証券業協会「配当金の受取方法について」)。

NISA口座の非課税適用には株式数比例配分方式が必須

NISA口座で保有する上場株式・ETFの配当を非課税で受け取るには、株式数比例配分方式を選択している必要があります。登録配当金受領口座方式や配当金領収証方式を選んでいる場合、NISA口座で保有していても配当は課税されてしまうため、注意が必要です(出典:金融庁 NISA特設ウェブサイト)。制度は将来変更される可能性があります。最新情報は金融庁・お取引の証券会社等の公式情報をご確認ください。

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投資信託の分配金には受け取り方式の設定が関係しない理由

オルカン・S&P500(eMAXIS Slimシリーズ)のように分配金を出さず自動再投資する投資信託の場合、そもそも証券口座を通じた配当金の受け取りという場面がありません。受け取り方式の設定が関係するのは、SCHD・VYMなど定期的に配当を出す個別株・ETFを保有する場合です。

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よくある質問

Q. 配当金の受け取り方式はどこで確認・変更できますか?

A. 証券会社の取引サイトのマイページ等で、配当金の受け取り方式の設定を確認・変更できます。現在の設定が「株式数比例配分方式」になっているかを確認するのが確実です。

Q. SCHD・VYMなど米国籍ETFにも株式数比例配分方式は関係しますか?

A. 関係します。NISA口座でSCHD・VYMなど配当を出す米国籍ETFを保有し、日本国内の税金分を非課税で受け取るには、株式数比例配分方式の設定が必要です。ただし米国での源泉徴収10%は、この設定の有無にかかわらず課税されます。

Q. 受け取り方式の設定を忘れていた場合、後から非課税分は戻ってきますか?

A. 設定前に受け取った配当については、通常の方法では事後的に非課税を適用し直すことはできません。NISA口座を開設した際は、配当を受け取る前に受け取り方式の設定を確認しておくことが推奨されます。

Q. 複数の証券会社でNISA口座と特定口座を使い分けている場合、設定はどうなりますか?

A. 配当金の受け取り方式は証券会社ごとに設定するのが基本です。複数の証券会社に口座がある場合、それぞれの口座で株式数比例配分方式が選択されているかを個別に確認する必要があります。

Q. 投資信託しか保有していない場合も設定は必要ですか?

A. オルカン・S&P500など投資信託のみを保有している場合、分配金は投資信託内で自動的に処理されるため、証券口座側の配当金受け取り方式の設定は基本的に関係しません。個別株・ETFを保有する場合に関係する設定です。

こんな人におすすめ

SCHD・VYMなど配当を出す個別株・ETFをNISA口座で保有・検討している方

NISA口座で配当を非課税にするための設定を確認したい方

配当金の受け取り方式の種類を整理したい方

よくある失敗パターン

NISA口座で保有していれば設定に関係なく配当が非課税になると誤解する

NISA口座で配当を非課税にするには、株式数比例配分方式の設定が必須です。登録配当金受領口座方式・配当金領収証方式を選んでいる場合、NISA口座内の株式・ETFであっても配当は課税されます。

投資信託にも配当金の受け取り方式の設定が必要だと誤解する

受け取り方式の設定が関係するのは上場株式・ETFです。オルカン・S&P500など自動再投資型の投資信託には、この設定は関係しません。

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